布団の角の話し

布団の角、多分眠るのにはあまり関係ないように思います。しかし作るほうはけっこう気にします。他の人が作った布団を見ると必ず角を触ってしまいます。

角は扇状に切ります。なだらかに切るのが大事です。生地の角から4,5cmを切るのも大事です。

切る寸法と形が正しければ交互に重ねれば角は出来ます。ワークショップ等をやってわかりましたが力の加減が難しいようです。

生地に角を入らるのは難しいです。今でも入れる時は神経を使います。固すぎず柔らかすぎず先端まで綿を入れます。無理に入れると角の生地が余ったりします。(教わってる研ぎはツッコミと言われ怒られました。)

仕上げは綿と生地を糸で結びます。角から綿が逃げないようにでもありますが飾りの意味もあります。実用的でありながら見た目まで考える、日本の物作りの凄さではないかと最近思っています。

一番先に書いた眠るときに角は余り関係ないとずっと思ってました。昨年テレビで凄い布団屋さんをやってました。角をしっかり入れれば布団がゆがまないと言ってました。

なるほどお思い最近はそう説明しています。その方と私、同じ学校で教わったのです。真剣に聞いてなかったんだと反省です。

もしかすると角に拘るのは東京蒲団学院の卒業生だけかも、私の父は気にしてませんでした。「角に寝るわけじゃない」、そんな事を言ってました。そんな父ですが、けっこう好きでした。

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